滋賀県全域のお出かけ

【後編】野洲・銅鐸博物館で子どもと歴史探訪!展示体験とお土産で夏休みを締めくくり

「歴史にふれる旅。銅鐸博物館で出会った古代のロマン」

まが玉づくりの体験の前後に、館内の展示もじっくり見学しました。

銅鐸博物館は、名前の通り“銅鐸”をテーマにしたユニーク(?)な博物館。館内には、約2000年前の弥生時代に使われていた「大岩山銅鐸」の実物が展示されており、まずはその大きさにびっくり。たくさんの銅鐸が展示されていますが、この中に日本最大の銅鐸もある点、特記しておきますね。また、その形というか、模様の精巧さにも思わず息をのみました。これを太古の昔に作っていたなんて・・・

ここで銅鐸についてまとめてみた

銅鐸とは?

銅鐸は 弥生時代(紀元前2世紀ごろ〜3世紀ごろ) に日本列島で作られた青銅製の祭器です。形は大きな鐘(かね)のようですが、実際には音を鳴らすためではなく、祭祀(まつりごと)や祈りの道具 と考えられています。

形の特徴

  • 高さは小さいもので10cmほど、大きいものは1mを超える。

  • 上部に吊るすための「つり手(鈕)」があり、側面には模様や絵が刻まれている。

  • 表面の模様には、稲作や狩猟、動物などが描かれており、当時の生活や自然観が表現されている。

  • 音を鳴らすことも可能だが、厚みや模様の入り方から、実際の使用目的は音ではなく象徴性が重視されたと考えられる。

主な用途と意味

  1. 農耕儀礼に関わる道具

    • 稲作の豊作祈願や収穫の感謝を表すために使われた。

    • 模様には「稲」「鳥」「鹿」など農耕や自然に関わるものが多い。

  2. 権威や共同体の象徴

    • 村や地域ごとに所有して、共同体の繁栄を祈った。

    • 大きな銅鐸を持つことは、権力や富を誇示する意味もあったとされる。

  3. 埋納(まいのう)儀礼

    • 発掘される銅鐸の多くは土中に埋められた状態で見つかっている。

    • 使用後に「地中に返す」ことで、神聖性を保ったと推測されている。

発見場所

  • 主に 近畿地方(滋賀・奈良・大阪・兵庫)や四国地方 に多く出土。

  • 滋賀県の野洲市にある 弥生の森歴史公園・銅鐸博物館 は銅鐸研究で有名。

  • 特に野洲市大岩山古墳群からは24口もの銅鐸が発見され、日本最大級。

銅鐸の歴史的意義

  • 弥生時代の社会が単なる生活共同体から、農耕を中心にした 信仰や祭祀を持つ社会 へ発展していた証拠。

  • 倭国の文化や権力構造を知るための貴重な資料。

  • 古墳時代に入ると銅鐸は姿を消し、代わりに銅鏡や武器が権威の象徴となった。


👉 まとめると、銅鐸は「弥生時代の農耕祭祀に使われた青銅製の祭器」であり、現在は当時の社会や信仰を知る手がかりとして重要な文化財になっています。

親子で楽しむ銅鐸博物館―学びと体験がつまった夏の思い出

銅鐸を見た娘も最初は「何これ?大きいね〜」といった反応でしたが、展示の中にある音を鳴らす体験や、模型で触れるコーナーではとても楽しそうに参加していました。現代の生活ではなかなか見かけない不思議な形や模様が、子どもの好奇心をくすぐるようです。

ちなみに、銅鐸の音を鳴らすことができるのですが、思ったより音が大きいので注意が必要かもです。娘は構わずに「ガィーーン」とやってましたが、熟年のご夫婦なんかはやさしく「こーん」とされてました笑また、古代の服に着替えることもき、その場で写真撮影ができるスポットもあるので、その点では子どもも安心して遊ぶことができます。

展示スペースの他、ベンチで本を読みながら休憩も

展示の方は、1階のフロア、2階にも展示スペースがあり、銅鐸以外にも、当時の人々が使っていた道具や装飾品、暮らしの様子を再現した模型など、見応えのある展示が盛りだくさんにあるかと思います。学びと遊びが融合した空間で、歴史がぐっと身近に感じられるのが魅力的でした。

館内はとても清潔で、冷房も効いていて涼しく快適。夏の暑い日でも安心して見学できるのが嬉しいポイントです。逆に冬は暖かいでしょう、きっと^^柔らかいベンチも多く置いてあるので、疲れた時でも休憩はばっちり。自動販売機も置いてあります。

展示を見終わったあとは、ミュージアムショップでちょっとしたお土産も購入。勾玉のストラップや、銅鐸型のキーホルダーなど、ここでしか手に入らないアイテムもあり、旅の記念にぴったりです。あ、あとイメージキャラクターの「ドウタクくん」のステッカーなんかも売ってます。ちなみに、ドウタクくん、身長は195cmで3代目らしいです^^

まとめ

今回の夏休みのお出かけは、ただ楽しいだけでなく、娘にとっても「日本の歴史にふれた日」として、心に残る時間になったはずです。家に帰ってからも、「また行きたい!」と話してくれたのが、なによりの証拠。今回は勾玉を作ったので、次ははにわ作りに挑戦したいようです。あとは、クイズラリー&スタンプラリーがあり、コンプリートすれば色々なものと交換してもらえます。娘は先ほどのドウタクくんの「塗り絵&銅鐸迷路」をもらい、帰宅後さっそく楽しんでました。

博物館には食べ物を食べるスペースはありませんが、すぐ近くの国道8号線にはいろいろなお店もあるので、そこで食べてからの訪問も良いですね。ちなみに、わが親子はマクドナルドにてランチをがっつりと食べました。

【その時の様子はこちら】
ビッグマックは裏切らない!滋賀・野洲で満腹&満足

この様に、親子で一緒に歴史を感じ、学び、体験する、そんな夏の一日を、また来年もぜひ過ごしたいと思っています。暑かったけれど、楽しかった夏でした。

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はじめまして、TAKAです。 滋賀県守山市に住む、50代の自営業。妻と小学生の娘、そしてプードル×マルチーズの「のあ」と暮らしています。 このブログ「しがノオト」は、僕自身の暮らしや気づき、地域のこと、趣味の滋賀レイクス、そして家族との日々を綴る“僕コンテンツ”ブログです。 若い頃から「何かを発信したい」と思っていながら、日々の忙しさに流されてここまで来てしまいました。でも、人生の折り返しを過ぎた今、「今の自分を言葉で残したい」と心から思うようになりました。 この歳だからこそ書けること。守山の風景から、子育て、趣味のレイクス、そしてちょっとした心の声まで。 いつか、誰かの背中をちょっとだけ押せたら、 そんな想いで、日々綴っています。 よろしくお願いします。