館内で見つけた体験学習の案内
館内に入るやいなや、すぐに目に入ったのが、体験学習の案内。なんでも、はにわや勾玉などをつくる体験ができるとのこと。それを見ていた娘は「せっかくやしやりたい」と。また「できたやつ、ママにプレゼントする」と意気込んだので、さっそく申し込むことに。
ちなみに体験学習ですが、夏休みなので子ども連れが多いかと思っていましたが、意外にカップルやご夫婦での参加もあり、割とぎっしりと部屋が埋まっていた事をのちに知ることになりました。
銅鐸博物館とは?
あらためて説明しますと、場所は滋賀県野洲市にある「野洲市歴史民俗博物館(通称:銅鐸博物館)」。こちらでは勾玉や土器、銅鐸など、弥生時代をテーマにしたさまざまな体験学習が行われており、親子で楽しめる内容が充実しています。もちろんそれだけではなく、銅鐸をはじめとする古代の物が多く展示されています。ビデオも流れているので、子ども達でも見やすくなっておりました。
娘が挑戦した「まが玉づくり」プログラム
8歳の娘が挑戦したのは「まが玉づくり(約60分)」のプログラム。机の上には、まだゴツゴツとした四角い石の素材(何ていう石だったかな?)が並べられ、まず最初に作る勾玉の形を選びます。これは四角い石に黒マジックで、型紙にそって線を描いていきます。そしていよいよ砥石で削っていく。工程に合わせて、小さいやすりに変えて形を調整、仕上げにはサンドペーパーでツルツルにしていく工程です。
夢中になる娘の姿
娘は最初こそ不安げな様子でしたが、削るごとに少しずつ形が整っていくのを見て、「ここをもう少し丸くしたいな」「ツルツルにしてみたい!」と目を輝かせて作業に夢中になっていきました。削っていくうちに、手が白い粉だらけになりながらも、ひたむきに削り続けるその姿は、本当に頼もしくて、親としても誇らしい気持ちになりました。僕は横から少しだけサポート(?)しながら、出だしはほとんど娘におまかせ。
パパも思わず体験!
だったのですが・・・
僕もちょっとやってみたくなり、娘とバトンタッチ。最初はすぐに返す予定でしたが、思いのほか作業が楽しく、気がつけばかなりの部分をやってしまっていた(汗)「もう返してや」と少し怒りまじりの娘の声で我に帰る笑
世界にひとつだけの勾玉完成
削り終わったあとは、柔らかな紐を通して首からかけられるネックレスに。真っ白な勾玉に鮮やかな青い紐が映えて、とても素敵な仕上がりに。「これは私の宝物にする!」と嬉しそうに笑う娘を見て、僕まで幸せな気持ちになりました。ちなみに紐の色は4色ほどある中から選ぶことができます。
「あっ、でもママにプレゼントするのでは?」
まっいいか。
勾玉づくり体験で得られるもの
この体験は、ただ“ものを作る”だけでなく、自分の手で形を作り上げていく楽しさ、工夫する力、やり遂げた達成感を感じられる貴重な時間だったと思います。時間は60分とのことでしたが、夢中になり90分くらいやっていたこと、あえて書いておきます^^
勾玉の意味と親子時間の大切さ
ちなみにですが、勾玉というのは古代の装飾品であり、お守りとしての意味合いも持っていたそう。自分で作った勾玉を身につけることで、何か見えない力に守られているような安心感も得られそうやね、なんて娘と話していました。
親子で同じ空間で、同じ時間を共有しながらひとつのものを作る。結構近場にそんな体験ができる場所。今の時代だからこそ、とても大切に感じた暑い夏の日でした。